初任給
4月21日は初任給の日だった。
しかし、わたしは通帳を忘れ、しかも給与明細システムにログインしようとして初期パスワードがわからず3回弾かれログイン不能になるという失態をやらかした。
ただ、かろうじてキャッシュカードは持っていたため、ATMで残高照会をすることで、内容はよくわからないにしても、手取りの額は知ることができた。
171,190円だった。
感慨深い。生活ギリギリのお値段かと思ったら、案外余裕がある。
(当然学校の同期やら同年代のみなさんよりは圧倒的に少ないが)
とりあえず全額引き出そうとしたが、千円単位でしか引き出せないらしいので仕方なく、171,000円だけ引き出した。かわいそうな190円である。本当なら窓口に突撃して余すところなく引き出したいくらいだったが、さすがにそれをやるほど昼休みは長くないので妥協した。190円、必ず迎えに行くから待っていてほしい。
封筒に初任給の重みを感じる。
ただし、硬貨は入っていないので、実際は非常に軽い。
勤務後、デパートに行って両親へのプレゼントを購入した。
小細工はせず、スタンダードに万年筆を買った。
写真は取り忘れたが、ペン先は金のタイプのノック式万年筆で、同じシリーズ内で父は25,000円のえんじ色っぽい木製軸、母は10,000円の銀色の軸のものにした。
値段の差はわざとつけようとしたわけではないが、実際妥当だろうとは思う。
そのまま帰ろうとしたが、ふと自分のものを買っていないことに気付いた。
本屋の近くだったので、化学や環境の本を見たが、次第に気分が落ちて行くのを感じたので、本はやめた。
同じフロアに鉱物の店があったのでそこに立ち寄ったところ、
(わたしは鉱物がとても好きである)
いい感じの中国産辰砂の結晶を見つけた。
なんとなくこれなら初任給に買ってもいいかなという気持ちになり、購入した。
ちなみに、6,800円だったが、5,400円におまけしてもらった。嬉しい。
ひとつひとつの結晶が大きく、赤黒い光沢だけでなく、真っ赤にぎらついた透明感もある。ルビーよりもよっぽど赤く、血のような色だ。
スペイン産の、より水銀感の強い原石も所持しているが、それとは異なる魅力がある。
思い出の辰砂として大切にしたい。
ただ、なんといってもやはり硫化水銀なのであまり触りたくはないところである。
あと、同日に大学の記念印鑑とペンが届いた。記念印鑑といっても、大学生協の出資金2万円を使って申し込むものなので、無料ではない。
最後は色々あって綺麗な思い出ではないが、9年間も過ごした記念にこれも大切に使っていきたい。
ちなみにこの記事の文章は4月21日の夜に書いているが、イーモバイルが遅すぎるのと、はてなが重すぎるというダブルパンチでブログの編集画面まで到達できなかった。
ちなみに今は4月22日の朝だが、比較的普通に繋がる。
ネットをするには早起きしなくてはならない。